薄毛/育毛剤
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AGAとは？
AGAはAndrogenetic Alopeciaの略称で、日本語では男性型脱毛症と呼ばれる症状です。
男性特有の脱毛症の一種であり、発症すると生え際や頭頂部の髪の毛が徐々に薄くなっていきます。
年齢を重ねる毎に発症する可能性が上昇する傾向にあり、日本の成人男性の3人に1人が悩みを抱えているとも言われています。
進行性の症状なので、放置しているとあっという間に取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。
そうならない為にも、症状について正しく理解し、ご自身に合った対策を考えていきましょう。
ヘアサイクル（毛周期）について
ヘアサイクルは、1本の髪の毛が生まれてから寿命を迎えるまでの周期のことです。
生まれてから数年の間は成長期と呼ばれ、強く太い毛髪になる為の細胞分裂が活発に行われます。
ヘアサイクルのうちの大半はこの成長期で占められています。
次に訪れるのが、活発だった細胞分裂が緩やかになる退行期です。
数週間程度の短い期間ですが、この間に髪の毛の成長はピークを迎え、やがて退化し始めます。
最後にやって来る休止期は、細胞分裂が完全に止まり、自然と抜け落ちていく期間です。
およそ2ヶ月から3ヶ月の期間とされており、休止期が終わると新しい髪の毛へと生え変わって再び成長を始めます。
これらを髪の毛の1本1本が定期的に繰り返すことで、人間の豊かな頭髪が維持されているのです。
しかし、何らかの原因でこのヘアサイクルが崩れてしまうと、成長期が極端に短く、抜け落ちるまでのペースが異常に早まった状態、すなわちAGAを引き起こすことになります。
AGAのメカニズム
AGAの発症には、ジヒドロテストステロン（DHT）と呼ばれる男性ホルモンが大きく関わっています。
ジヒドロテストステロンは、主に思春期を迎えた男性の生体機能を発達させ、より成熟した身体へと近付ける役割を持つ性ホルモンです。
毛髪に関しては、顔を含む全身の体毛を濃くする一方で、頭髪に作用した場合に限り髪の毛の成長や生え変わりを抑制するという特性を発揮します。
この特性によって健康な髪の毛が次々と抜け落ち、新たな毛も生えにくくなってしまった状態がAGAです。
男性の体内では、性ホルモンの一種であるテストステロンと、代謝酵素の一種である5αリダクターゼが存在しています。
これらが結合することでジヒドロテストステロンが生成され、本来なら数年間続くはずの髪の毛の成長期を100日前後にまで短縮させてしまうのです。
発症の原因
乱れた生活習慣は、体調や肌だけではなく髪の毛にも影響を及ぼします。
特にAGAの発症にはホルモンや酵素が深く関わっているので、頭髪の健康を保つ為には日々の体調管理も重要です。
栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスの発散等を常に心がけて下さい。
食事に関しては、タンパク質やミネラルを多く含む食品を摂取すると良いでしょう。
また、喫煙によって毛根への血流が滞り、髪の毛に十分な栄養が行き渡らなくなってしまうケースも考えられますので、なるべく喫煙は控えることをオススメします。
その他の要因として、遺伝も大きく関わっているとされています。
厳密に言えば、AGAという疾患そのものが先天的に遺伝するわけではなく、AGAを引き起こしやすい体質（5αリダクターゼの活性等）が子供へ遺伝してしまうのです。
ご両親の家系にAGAの方がいる場合には、将来的にご自身も同じ症状を引き起こす可能性が高まります。
また、同じ理由からご自身の子供に影響が及ぶ可能性もあるので注意が必要です。
AGAの進行パターン
AGA治療の現場では、過去の症例を元に作成されたハミルトン・ノーウッド分類という進行具合の指標が用いられます。
専門の医師が診察を行う際、この分類法と照らし合わせて進行レベルを診断し、一人一人に合った治療を施すのです。
ハミルトン・ノーウッド分類
| Ⅰ型 | 額の生え際から薄毛になり、M字型にラインが後退し始めている。 |
|---|---|
| Ⅱ型 | Ⅰ型が進行、M字型の切れ込みが深くなっている。 |
| Ⅱ Vertex型 | Ⅱ型に加え、頭頂部もO字型の薄毛が見られる。 |
| Ⅲ型 | Ⅱ型から更に進行、M字型の切れ込みが更に深くなり前頭部も薄毛になる。 |
| Ⅲ Vertex型 | Ⅲ型に加え、頭頂部もO字型の薄毛になる。 |
| Ⅳ型 | Ⅲ型より生え際が後退し、頭頂部にO字型の薄毛が現れる。 |
| Ⅴ型 | Ⅳ型が更に進行、生え際が頭頂部に迫りO字型の薄毛の範囲も広がる。 |
| Ⅵ型 | M字後退した生え際とO字型の薄毛がつながって側頭部と後頭部に発毛が残る。 |
| Ⅶ型 | VI型が更に進行、側頭部の薄毛も進み後頭部も頭頂部に近い部分は発毛がない。 |
また、この分類法を簡略化し、3つの進行パターンとして表す場合もあります。
こちらはAGA以外の薄毛の場合にも当てはめることが可能です。
| O字型 | 頭頂部から進行が始まり、上から見た時にO字に見える。 |
|---|---|
| M字型 | 額の生え際が後退していく。AGAの場合はこのタイプが多い。 |
| U字型 | 前頭部から進行が始まる。他の型と併発する可能性が高い。 |
AGA治療
本格的なAGA治療を検討している場合は、皮膚科やAGA（薄毛）専門クリニックの受診がオススメです。
ヘアサロン等でも相談に乗ってもらえることはありますが、正式な医療機関ではない為、薬剤を用いた治療ができません。
将来を見据えた着実な対応をお考えなら、専門医のいる医療機関を探しましょう。
AGA治療は基本的に保険適用外の為、全額自己負担となります。
治療方法によって治療費も大きく変わりますので、医師とよく相談し、ご自身に合った治療方法を選ぶことが大切です。
投薬治療
現在では、投薬治療をAGA治療の第一選択肢として推奨する医療機関が増えてきました。
内服薬、外用薬、脱毛抑制、発毛促進等、進行度や患者の体質に応じて治療薬を切り替えながら適切な処置を進めていけることが大きな理由であると考えられます。
治療薬の中でも、症状の進行を遅らせるデュタストロンやプロペシア、発毛を促進するミノキシジル錠は特に有名です。
薬のデリバリーでは、アボダート、フィナクス、リグロースラボM15等の商品もご好評いただいております。
注入療法
メソセラピーとも呼ばれる治療方法です。
治療したい部位に対して有効成分を直接注入する治療全般を指しており、AGA治療や後述するFAGA治療の他、瘦身治療（脂肪溶解注射）等でも活用されています。
AGAの分野においては、皮下注射で成長因子を頭皮へ注入することで発毛を促します。
自毛植毛
まだAGAが進行していない健康な状態の髪の毛を、毛根や皮下組織ごと薄毛が目立つ部位へ移植する治療方法です。
自分の頭髪を利用する為、強い拒絶反応や副作用の心配がありません。
日本皮膚科学会の調査でも、生着率（移植後の一定期間、正常に機能している割合）は8割を超えると報告されています。
参考：日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
女性の薄毛
AGAは男性特有の症状ですが、女性でも薄毛にお悩みの方は少なくありません。
女性がAGAを発症した場合はFAGA（Female AGA：女性男性型脱毛症）、それ以外の薄毛の場合はFPHL（Female Pattern Hair Loss：女性型脱毛症）と呼ばれます。
女性の薄毛も、AGAと同じようにホルモンバランスの乱れによってヘアサイクルが崩れてしまうことが主な発症原因です。
特に女性は、妊娠や出産、更年期等のタイミングで大きくホルモンバランスが乱れてしまう為、それがきっかけで髪の毛にもダメージが及ぶケースが多々あります。
皮下組織が弱った結果、FAGAの他にも、円形に髪の毛が抜け落ちる円形脱毛症、髪の毛が細くなるびまん性脱毛症、産後数ヶ月後をピークに抜け毛が増える分娩後脱毛症といった症状の発現が確認されています。
また、ホルモンバランスとは関係なく、ヘアアレンジの際に髪の毛を強く引っ張りすぎたり、アイロンやエクステ等を長時間使用したりすることで、頭皮が物理的ダメージを負った結果発症する牽引性脱毛症にも注意が必要です。
基本的には、女性の薄毛も男性の薄毛と同じような方法で治療していくことができます。
特に投薬治療に関しては、ロゲインやパントガールのように女性でも使用しやすい成分の治療薬がありますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
AGAかも？と思ったら
先述した通り、AGAは進行性の疾患です。
手遅れになってしまわないよう、早期の発見と治療が重要となります。
症状の進行が進んでから治療に踏み切ると、初期の頃と比較して治療費が上がる可能性が高いです。
最近髪の毛が薄くなってきた気がする、抜け毛が増えた等、少しでもご自身の頭髪に違和感を覚えた際は、早めに専門の医師へ相談することをオススメします。
医療機関の受診に抵抗がある方は市販または、通販で購入できる医薬品やサプリメント等を試してみるのも良いでしょう。
薬のデリバリーでは、人気の高い治療薬を始め、髪の毛の健康をサポートするサプリメントや、頭皮を労わるヘアケア商品を多数取り扱っておりますので、お気軽にご相談下さい。