エブラ

Janssen-Cilag社が開発・販売するエブラは、飲むタイプの低用量ピルと同じ効果を得られる、直接皮膚に貼るタイプの避妊パッチです。
飲み薬特有の飲み忘れや時間のずれ等の煩わしさがないので最近注目の避妊方法です。
日本ではまだ承認されていませんが、アメリカ食品医薬品局では認可されています。
エブラの有効成分には、低用量ピルと同様の女性ホルモンが含まれ、ホルモンバランスの変化に作用します。
黄体ホルモンの「ノルエルゲストロミン」と、卵胞ホルモンの「エチニルエストラジオール」を皮膚から体内へ浸透させることで、排卵を抑制してくれます。
また、子宮頚管粘液の粘度を高めて精子の侵入を防いだり、子宮内膜を着床しにくい状態にしてくれるので、高い避妊効果を得られます。
エブラは肌色で目立ちにくく、耐水性もあるので入浴しても剥がれません。
1週間に1枚貼りかえて、連続して3週間貼るだけで避妊が可能になります。
1箱に3枚入りなのでパッチは3週間分となりますが、その後の1週間は休薬期間となることから、1箱で1ヶ月分となります。

参考サイトについて

公開する情報の正確さを高め、健全かつ安心・安全な医薬品の利用を目的とする為、下記サイトを参考にしています。

エブラは28日（4週間）を1サイクルとし、生理初日から使用を開始して下さい。
清潔で乾燥している上腕外側、腹部、臀部にパッチをお貼り下さい。
貼る箇所にはクリームやローション、パウダー、オイル等を使用したりしないで下さい。
第4週目は休薬期間となりますので、パッチを貼らずにお過ごし下さい。
その後、再び新しいパッチを貼り、1週間ごとに取り替えるサイクルを繰り返して下さい。
※最初の7日間は別の避妊方法を併用して下さい。

エブラに含有されている有効成分のノルエルゲストロミンとエチニルエストラジオールは、それぞれ黄体ホルモンと卵胞ホルモンです。
これらの女性ホルモンを定期的に皮膚から吸収することで、排卵に必要なホルモン（LH、FSH）の分泌量を減少させ、排卵を起こらなくする効果があります。

副作用は少ないと言われていますが、腹痛、吐き気、生理不順、頭痛、抑うつ等の症状が報告されています。
また、同じ部分に貼り続けると炎症やかぶれの原因となるので、貼る場所は毎回変えることをお勧めしています。
その他に何か異常が現れた場合は、速やかに医師の診察を受診して下さい。