アルダクトン

アルダクトンは身体にある余分な水分を尿として排出することで、浮腫みや高血圧を改善する効果のある利尿薬です。
有効成分スピロノラクトンは国内では2007年に承認され、主に心性浮腫や腎性浮腫、肝性浮腫、高血圧症、原発性アルドステロン症の治療に使用されています。
世界的に有名な製薬会社であるアメリカのファイザー社（Pfizer）が製造・開発している本剤は、カリウム保持性利尿薬に分類されます。
腎臓の遠位尿細管に作用し、アルドステロン拮抗作用により、ナトリウムと水の排泄を促進し、多くの利尿薬で報告されている副作用の低カリウム血症を防ぐことが可能です。
利尿作用はそれほど強くない為、症状によってはループ系利尿薬やカリウム排泄性のサイアザイド系利尿薬と併用する方も多いです。
アルダクトンに即効性はなく、薬が効き始めるまで2時間程かかります。

参考サイトについて

公開する情報の正確さを高め、健全かつ安心・安全な医薬品の利用を目的とする為、下記サイトを参考にしています。

アルダクトンを1日1錠（100mg）浮腫みや血圧を下げたい時に、ぬるま湯や水と一緒に服用して下さい。
服用のタイミングに決まりはありませんが、トイレの回数が増える為、夜の服用は避け、朝服用するといいでしょう。
利尿作用により脱水症状になる場合がありますので、適度に水分を摂るようにして下さい。
継続して使用している方で、服用し忘れてしまった場合は、気付いた時点で服用します。次回の服用までは最大24時間以上間隔を空けて下さい。
初めての方は、本剤をピルカッターで半錠にして、50mgから開始して下さい。
体調の変化に注意しながら1錠（100mg）まで調整することが可能です。

アルダクトンは浮腫みや高血圧を解消させる他にも、アンドロゲンの働きを抑える為、薄毛やニキビの治療にも効果的です。

副作用として、下痢、嘔吐、便秘、口渇、発疹等が報告されています。
重大な症状としては、高カリウム血症、低ナトリウム血症、代謝性アシドーシス、急性腎不全等があります。