アタカンド

アタカンドは、アストラゼネカ社（AstraZeneca）が開発した降圧薬です。
日本国内ではブロプレスという商品名で処方及び販売されています。
主に、一般的な高血圧症または、腎臓の疾患を伴う腎実質性高血圧症の治療に用いられる医薬品です。
高血圧とは、安静時に測定した血圧が正常値よりも高い状態を指します。
測定を行った状況や体調等の条件により一時的に高い数値が出てしまう場合もありますが、何度測り直しても変わらず異常な数値が出る場合には高血圧症の疑いがあるので注意しましょう。
血圧異常により過敏で強張った状態が続くと、やがて血管は徐々に厚く、硬くなります。
動脈硬化と呼ばれる症状です。
そのまま進行した場合、脳梗塞や心筋梗塞、心不全といった命にかかわる合併症を引き起こす原因となります。
アタカンドには、血管を収縮させる生理活性物質の働きを阻害する作用がある為、上昇した血圧を下げることが可能です。

参考サイトについて

公開する情報の正確さを高め、健全かつ安心・安全な医薬品の利用を目的とする為、下記サイトを参考にしています。

アタカンドは、症状によって服用量が異なります。

高血圧症

1回4mgから8mgを1日1回服用して下さい。
症状や体調により、最大で1回12mgまで増量できます。

腎実質性高血圧症

1回2mgを1日1回服用して下さい。
症状や体調により、最大で1回8mgまで増量できます。

軽症から中等症の慢性心不全で、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の投与が適切でない場合

1回4mgを1日1回服用して下さい。
症状や体調により、最大で1回8mgまで増量できます。
服用期間中も、アンジオテンシン変換酵素阻害剤以外による基礎治療は継続しましょう。

服用開始時の収縮期血圧が120mmHg未満の方、腎機能障害を伴う症状をお持ちの方、利尿剤を併用している方、重度の心不全をお持ちの方は、ピルカッター等を利用して錠剤を分割し、1回2mgから服用を開始して下さい。
また、服用期間中は血圧検査等を行い、異常が見られた場合は直ちに専門の医療機関を受診しましょう。

アタカンドの有効成分であるカンデサルタンシレキセチルが、血管収縮により血圧を上昇させる作用を持つ生理活性物質アンジオテンシンIIの働きを阻害します。
高血圧症や腎実質性高血圧症、軽症から中等症の慢性心不全の症状改善に効果的です。

主な副作用として、めまい、ふらつき、頭痛、眠気、食欲不振、悪心、嘔吐、貧血、倦怠感、頻尿等が報告されています。
重篤なものでは、ショック、血管浮腫、急性腎機能障害、肝機能障害、無顆粒球症、高カリウム血症、低血糖等が報告されていますが、頻度は分かっていません。
これらの他にも、身体に異常を感じた場合は直ちに服用を中止し、医療機関を受診して下さい。