クレオシン

クレオシンは、アメリカの大手製薬会社ファイザー社（Pfizer Inc.）が開発を手掛けた抗生物質（抗菌薬）です。
ダラシンと同じ有効成分を配合しており、ほぼ同等の効果と安全性が認められています。
ニキビができる主な原因は、常在菌の一種であるアクネ菌の過剰な繁殖です。
毛穴が皮脂や角質で詰まってしまうと、その中でアクネ菌が繁殖し、やがてニキビ（尋常性ざ瘡）を発症させます。
クレオシンの有効成分クリンダマイシンは、細菌の繁殖を抑制する作用を持つリンコマイシン系の抗生物質です。
細菌が自身の遺伝子を複製する為に必要なタンパク質合成というプロセスを阻害することで、ニキビの発症や重症化を防ぎます。
内服薬なので、外用薬では対応しにくい背中や頭皮等にできてしまったニキビの改善にも効果的です。
また、この作用はアクネ菌の他、ブドウ球菌やレンサ球菌、肺炎球菌にも有効なので、それらが原因で引き起こされる感染症の治療効果も期待できます。

参考サイトについて

公開する情報の正確さを高め、健全かつ安心・安全な医薬品の利用を目的とする為、下記サイトを参考にしています。

クレオシンは、症状、体重、年齢等によって服用量が異なりますので、事前に医師へ相談することを強く推奨します。
一般的な治療の際は、成人の場合1回1カプセル（150mg）を6時間ごとに服用して下さい。
重度の感染症の方は1回2カプセル（300mg）を8時間ごとに服用しましょう。
服用する量や頻度を増やしても、比例して効果が増幅するようなことはありません。
過剰な摂取は思わぬ副作用を引き起こす原因となりますので、必ず用法・用量を守って服用して下さい。

クレオシンの有効成分クリンダマイシンが、細菌のタンパク質合成を阻害し、菌の繁殖を抑えます。
ニキビや細菌性の感染症の改善に効果的です。

主な副作用として、食道炎、下痢、嘔吐、腹痛、発疹、浮腫、めまい、カンジダ症、発熱、頭痛等が報告されています。
重篤なものでは、ショック、アナフィラキシー、偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎、薬剤性過敏症症候群、無顆粒球症等が報告されていますが、頻度は分かっていません。
これらの他にも、身体に異常を感じた場合は直ちに服用を中止し、医療機関を受診して下さい。