パキシル

パキシルは、イギリスの製薬会社GSKによって開発された抗うつ剤です。
日本で最も有名な抗うつ薬で、2000年に抗うつ薬として認可されて販売が開始しました。
また、パニック障害の治療薬としても認められています。
抗うつ薬の中でもSSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害剤）と呼ばれセロトニン系の神経のみに作用するのが特徴です。
有効成分パロキセチンは飲み始めはすぐに効果が現れませんが、毎日服用を継続することで脳内に作用し神経伝達をスムーズにすることで症状が改善されます。

参考サイトについて

公開する情報の正確さを高め、健全かつ安心・安全な医薬品の利用を目的とする為、下記サイトを参考にしています。

パキシルは1日1回、夕食後にたっぷりの水または、ぬるま湯で服用して下さい。
症状によって服用方法が異なりますので、ご自身の症状に合わせて服用をして下さい。
効果が現れるまで個人差がありますが、1週間は下記の所定の服用量をお守りいただき効果が弱いようでしたら、適宜増量を行って下さい。

パニック障害

0.5錠（10mg）を服用し、1週間ごとに10mgまで増量が可能です。
また、1日の最大摂取用量は、30mgまでです。

社会不安障害

0.5錠（10mg）を服用し、1週間ごとに10mgまで増量が可能です。
また、1日の最大摂取用量は、40mgまでです。

強迫性障害

1錠（20mg）を服用し、1週間ごとに10mgまで増量が可能です。
また、1日の最大摂取用量は、50mgまでです。

うつ症状、外傷後ストレス障害

0.5錠から1錠（10mgから20mg）を服用し、1週間ごとに10mgまで増量が可能です。
また、1日の最大摂取用量は、40mgまでです。

※突然の投薬中止、減量をしますと、めまい、発汗、吐き気等の症状が現れる可能性があります。
自己判断で行わず、かかりつけ医師に相談をして下さい。

パキシルは、うつ病、うつ状態、パニック障害、強迫性障害、社会不安障害、外傷後ストレス障害、睡眠障害等に効果があります。

主な副作用として、白血球減少、血小板減少、痙攣等が報告されておりますが、発症率は2.5％以下です。
稀にセロトニン症候群、悪性症候群、不安、興奮、錯乱、幻覚、せん妄、発汗、筋強剛、嚥下困難、脈拍や血圧の変動等を発症する恐れがあります。
また、重篤な症状では肝機能障害、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、汎血球減少、無顆粒球症、アナフィラキシーショック等を引き起こす可能性があります。
服用開始初期に吐き気が報告されておりますが、2週間程度で治まる場合が殆どです。
吐き気が治まらなかったり、異常を感じた場合は、服用を中止し速やかにかかりつけ医師に相談をして下さい。