デュオビル

シプラ社（Cipla）が製造・販売しているデュオビルは、HIV（ヒト免疫不全ウイルス）感染症の治療薬です。
HIV感染により厚生労働省が定めた23のいずれかの疾患を発症した状態を「エイズ（後天性免疫不全症候群）」と呼びます。
デュオビルの有効成分はヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬（NRTI）に分類されているジドブジンとラミブジンの2種類です。
HIVの複製に必要な逆転写酵素であるRNA依存性DNAポリメラーゼの活性を阻害することで、HIVの増殖を抑えて免疫力を回復し、エイズの発症を防ぐ効果が期待できます。
HIV感染症は、性行為感染、母子感染、血液感染、非加熱血液製剤の使用によって、免疫をコントロールしているリンパ球に感染し、徐々に免疫機能を破壊します。
HIV感染者の8割以上がコンドームを使用しないセックスやオーラルセックス等、性行為感染によるものであると言われています。 感染によって細菌やウイルスに対する抵抗力を失い、健康であれば感染することのない感染症、神経障害、悪性腫瘍等、様々な病気を引き起こします。
一度HIVに感染すると完治しませんが、デュオビル等の抗HIV薬を適切に服用することによりエイズの発症を防ぎ、感染前と変わらない日常生活を送ることが期待できます。

参考サイトについて

公開する情報の正確さを高め、健全かつ安心・安全な医薬品の利用を目的とする為、下記サイトを参考にしています。

デュオビルは1日2回、1回1錠をたっぷりの水や白湯と共に服用して下さい。
食事の影響は受けないとされていますが、血中濃度を一定に保つ為に毎回決まった時間に服用して下さい。
飲み忘れた場合は、気づいた時点で迅速に服用して下さい。
次の服用時間が近い場合は飲み忘れた分を服用せずに、次の服用時間から服用して下さい。
2回分以上を同時に服用しないで下さい。
※HIVは変異を起こしやすいウイルスであり、薬剤耐性が発現しやすい為、他の抗HIV薬と併用しながらの治療が必要とされています。
服用前に医師または、薬剤師にご相談下さい。

デュオビルに含まれる2種類の有効成分ジドブジンとラミブジンが、HIVの複製に必要な逆転写酵素であるRNA依存性DNAポリメラーゼの活性を阻害することで、HIVの増殖を抑えて免疫力を回復し、エイズの発症を予防します。
特にラミブジンは体内への吸収が速やかであるのが特徴で、体内への循環率が8割以上と高い効果が期待できます。

主な副作用として、下痢、嘔吐、腹痛、倦怠感、めまい、発疹等が報告されています。
重大な副作用として、重篤な血液障害、乳酸アシドーシス、脂肪沈着による重度の肝腫大（脂肪肝）、膵炎、横紋筋融解症、ニューロパシー、錯乱、痙攣、てんかん様発作、心不全が報告されています。
異変が身体に現れた際はすぐに服用を中止して、医療機関を受診して下さい。